タイ、コーヒー生産国視察🛫

2026年1月12日~1月17日の6日間、萬國珈琲のコーヒー課2名が、タイのコーヒー生産の様子を視察しました!こちらは、全日本コーヒー商工組合が企画しており、萬国社がお世話になっている石光商事様のお取引先でもある、タイのBluekoff(ブルーコフ)コーヒープロダクツという会社にお世話になりました。ここでの研修の様子について、レポートの概要をお伝えいたします✨

 

萬国社の人間が、バンコクに降り立った。

「これは小さな一歩だが、我々にとっては大きな飛躍である」

 

タイってどんな国?

タイは「ほほえみの国」と呼ばれ、近年日本でも観光地としても人気となっております。日本から約4,608kmのところに位置する東南アジア北部の国で、面積は日本の約1.36倍。人口は約7,000万人の仏教都です。飛行機で向かうと約7時間。アジアの国々の中では、比較的遠い距離にあります。

タイの空港オブジェの画像



タイのコーヒー生産と文化

コーヒーと聞けば、ブラジルやコロンビアなどの産地が有名ですが、タイのコーヒー栽培の歴史は意外にも深く、アユタヤ王朝(1351年~1767年)にコーヒーが栽培された記録が残っています。同時期、日本は南北朝から戦国、そして江戸へと向かう変革の時代であり、コーヒーが日本で流通するのはまだ先の話です。

タイのコーヒーと聞いてあまりピンとこない方も多いかと思われますが、それもそのはず、タイは自国のコーヒーを守るために他国のコーヒー豆に対し高額な関税がかかるため、ほとんどは国内で消費されています。

そして、タイのコーヒーの飲み方は日本と大きく異なり、オレンジやレモン、パッションフルーツなどをエスプレッソとジュースを合わせて飲むのが文化になっているようです。また、アイスを注文した時に氷代を別途かかることが一般的になっております。

東南アジア各地、そしてタイでも、濃くて苦味がありながら、甘みもしっかり感じられるコーヒーが親しまれています。そして近年都市部の若い層ではスペシャルティコーヒーの関心が強く、生産と消費両面においてコーヒーと密接な関係にある国であることが伺えます。



タイの農園

【Bluekoff:チェンライ県ドンチャン 自社農園】

さて、本題の研修のレポートに入ります。何時間も移動し、標高1,500mほどにあるBluekoff自社農園たどり着きました。タイの収穫期は10月~翌3月位。収穫期としては終盤に差し掛かっていましたが、コーヒーの木にはたくさんのチェリーが実っていました。山の傾斜をひな壇のように整地して、ゲイシャの苗が植えられていました。

研修に参加した30人ほどで収穫体験をしました。傾斜を歩きながら完熟した実だけを選んで収穫するのはなかなか難しく重労働で、結果として全部で約12kg収穫するのに2時間ほどかかりました。

 

【Bluekoff:チェンライ県ドンチャン ナーウィー農園 契約農園】

獣道のような道を一周し、農園の見学をしましたが、奥の方でガサガサと物音がしたり、話し声が聞こえてきます。ピッカーとして従事する人たちは完熟になった実だけを判別し、一日の中でより多くのチェリーの収穫を終えなければなりません。先程のBluekoff自社農園の収穫を体験より、コーヒーの商品説明の中でハンドピックと書かれている作業が、どれほど大変なものであるかを身をもって知るいい機会となりました。


 

タイの精選 ウェットミル

チェリーの収穫が終わり、チェリーから豆を取り出す精選の工程に入ります。

工程の一覧は以下の通りです。

・チェリーの受け入れ

・夾雑物の除去及び粗選別

・パルパーによる果肉除去

・発酵槽によるミューシレージの除去

・乾燥

施設自体が山の傾斜を利用してできており、坂に沿って下りるように各々のセクションが設置されています。

コーヒーの精選工程において、衛生面に課題がある施設は世界中で多く見受けられますが、この施設は広くても隅々まで清掃が行き届いておりました。そして、ほとんどのコーヒーはウォッシュドという精選方法が使われますが、他にも面白い方法が盛りだくさん。チェリー由来の酵素と微生物の力に加えて酵母の力も使ったプロセスのハイブリット(ここでいうハイブリットとはBluekoff独自の定義です)、乳酸菌を利用したアナエロビック、カーボニックマセレーションなど、新しいコーヒーへの挑戦を絶えず行っております。

代表のスパチャイさんのコーヒーに対する熱意が感じられます。



また、ウェットミルでは精選の水に、ブッタが一晩泊まったとされる聖なる泉を使用しているそうです。

             



タイの選別 サブミル県ドライミル

バンコクから車で北に2時間ほどのところにBluekoffのドライミルがあります。

第一印象は「やばいでかい」。この施設でコーヒーが製品化されます。

 

この施設での工程は以下の通りです。

・パーチメントの本乾燥

・脱殻

・スクリーン選別

・ポリッシャー

・比重選別

・電子選別

・ハンドピック(オーダーによる)

・焙煎

・パッキング

この施設のこだわりとして、通常1回機械に通すだけの選別を、2回通すことによって徹底的に欠点豆を取り除く努力をしていることにあります。そうすることで、より品質の高いコーヒーの製造が可能となっております。

 


また、このドライミルでは様々な野菜や果物が栽培されている他、カフェとレストランが併設されています。カフェとしてコーヒーやソフトドリンクの販売、スイーツやランチなどのフード販売が行われていて、とても新鮮でタイらしい、おいしい食事でした!



そしてこの施設で商品化された、Bluekoffのコーヒーのカッピングが行われました。

残念ながら昨年のクロップのものになりましたが、輸出によるストレスがないコーヒー豆になるので、鮮度は高いものと考えます。

カッピングしたのは、以下7種類です。

・ウォッシュド

・ハニー

・ナチュラル

・カーボニックマセレーションウォッシュド

・カーボニックマセレーションナチュラル

・ハイブリットウォッシュドアナエロビック

・ハイブリットナチュラルアナエロビック


同じ生産地ではありますが、精選工程や酵母の働きにより、味に個性が生まれます。

生産、精選、選別…全ての工程で清潔で丁寧であることが伝わる、実際に目で見たからこそわかる、根拠のある味でした。




旅の終わり

長くて短い視察を終え、最終日の午前中はホテルのミーティングルームでまとめの勉強会をしました。

そして、午後からはバンコクを観光して帰りの飛行機に乗ります。

無事、帰国しました🛬


 

実際に飲んでみました!

 

研修のお土産に買ってきてくれたBluekoffのコーヒーを飲みました!

パッケージからおしゃれで、見慣れない言語が表紙に見えます。

 

一口飲んでみての感想は、とにかく飲みやすい。報告書に記載されている通り、丁寧に選別をして欠点豆をはじいているからか、シンプルながら雑味が少なくコーヒーの奥行きを感じる味わいでした。先述した通り、タイのコーヒーは国内消費がほとんどで海外に出回ることが少ないため、とても貴重な一杯でした。

 

萬国社の誇るコーヒーのプロ2人がさらにパワーアップして、たくさんの経験と知見を持ち帰ってくれました!これからもおいしいコーヒーをお客様にお届けできるよう、より精進して参ります🔥

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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