今回ご紹介させて頂くのは
「コロンビア・ラ・サルサ」
です。
アップルやプラムなど、フルーティな風味が感じられ、ティーライクな飲み心地。後味はまろやかです。生産者がこだわりぬいたコーヒーとなっております。
2月22日(土)~23日(日)開催のコーヒーサミット2025で展示販売予定のコーヒーです。
このコーヒーの魅力について、一読いただければ幸いです!
◇農園と標高
コロンビアのウィラ県、ブルセラス地区にあるサルサ農園で生産されています。標高は約1,550~1,800m。耕作面積は30haの広大さです。

サルサ農園は現在3代目のJhonathan(ジョナサン・弟)とJohan(ヨハン・兄)兄弟が受け継いでおります。(▲写真はジョナサン・ガスカ氏▼)。

祖父、父の代から受け継いできた長期での栽培と並行して、現在ではピンクブルボン、シドラパカマラ、ゲイシャ、ウシュウシュなど希少品種を中心とした長期の拡大と精製に力を入れています。
広大な自慢の戦場を見渡せる場所に新しい倉庫や更新所を立てて、家族一丸となって新しい品種と精選を行っています。
その結果、2024年オーストラリアバリスタチャンピオンの大会で、この農園のコーヒー豆をジャック・シンプソン氏が採用し、見事1位を獲得しました。
そして、保管の環境保護に配慮して昔から養蜂も行っており、持続可能なコーヒー栽培にも直視して見てまいります。
◇品種
今回、萬國珈琲が仕入れたコーヒーの品種は「パカマラ」です。

こちらはエルサルバドルで生まれた、パカスとマラゴジッペの人工交配種です。 ブルボンの突然変異種の「パカス」と、ブラジルでティピカから生まれた突然変異種「マラゴジッペ」を交配させ、それぞれのいいところを残したたのが「パカマラ」です。 現在では多くの生産国で栽培されています。
パカマラの特徴として、コーヒー豆くらいがあげられます。マラゴジッペの遺伝子を引き継いでおり、写真ある通り大粒に実がなります。
また、味わいとしては比較的あっさりとしながら、軽い酸味や甘さを持っているものが多いとされています。生産地によって、様々な味わいを持ち合わせております。
◇精選方法
酸化発酵及び陰気発酵を伴うナチュラルという精選方法となっております。
具体的な方法は以下の通りです。
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①熟度の高いチェリーを厳選して収穫。 常温水が入った200Lのタンクに移し、未熟や過熟チェリー、夾雑物を丁寧に取り分け。
②厳選した完熟チェリーをプラスチックバッグに移し、封をしないで48時間の酸化発酵を行い、チェリーの温度を高める。 (これにより
素材のもつ香味や甘さ(フルーティーさ)が増長される)
③酸化発酵後に空気を抜き袋の中で150時間嫌気発酵させる(ここでチェリーが持つ糖分が乳酸菌やその他の微生物と相互作用し、フルーティーな風味が強まる)。
④チェリーをタンクに移し50℃の温水に漬け撹拌、その後20℃の水に入れて急冷することでこれまでに注目した酵母の活動を停止します。
→この温冷衝撃によりこれまでの発酵で増長した香味が、監視されたまま維持される。
⑤屋根付きのアフリカンベッドで2週間乾燥させる間、慎重に水分と豆の水分値を管理する。
⑥特に夜は夜露で湿気が上がるので、プラスチックバッグに移して封をし、湿度の低い換気の良い場所で保管し、再び日中はアフリカンベッドで乾燥させ、水分値が11%になるまで着用します。
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◇カッピングウエア
萬国コーヒーの
コロンビア ラ サルサ
萬國珈琲がこのコーヒーを選んだ理由として、わかりやすさがあげられます。 このコーヒーは、私たちにとっても、お客様にとっても直接特異性と風味特性があります。 スペシャルティコーヒーは高くて難しいではなく、楽しく深いことを知ってほしいということで、今回、販売してみました。
また、このコーヒーのフレーバーは飲んだ人たちへの驚きと感動を生んでくれること、本質的な部分に高いクオリティを持っていることもあげられます。いつものコーヒーのさらに一歩先、最高の品質を味わいたい方におすすめの一杯です。
実際、飲んでみました!
最初の印象は、ヨーグルトの独特の甘い酸味。 その後、アップルティーを飲んでいるかのような香りが引き立ちます。 時間の経過で味や香りが変わり、個性的な味わいながらも日本人になじみのある味が続くため、スペシャルティコーヒーを普段飲めない方でもお楽しみいただけると思います!
ぜひお試しください!